「やまとた」の想い

私たちは里山を面白く、魅力的な地域だと感じていますが、現在、全国の里山が危機的な状況と言われています。里山地域で暮らす多くの農家は高齢化し、土地の持ち主はその地域にいないことも多々あり、「里山の持続可能性」はどんどん低下している気がします。

持続可能な里山とはなんでしょうか?
私たちがいつも食べている食材のほとんどは里山で育まれ、山林は様々な生き物の住処であり、二酸化炭素を吸収してくれています。また、里山の水は川から海につながり、その水を利用して様々な産業や都市が生まれてきました。それにもかかわらず、里山や農業は、都市に暮らす人にとって馴染みが少なく、「自分事」に思えないのではないでしょうか。なぜ自分事に思えないのでしょうか?

私たちは、その原因は「壁」だと感じています。その壁とは経済性、専門性、価値観、地域性、アクセス性など様々なもの組み合わさり、都市で暮らす、里山に縁が薄い人々の前に立ち塞がっています。私たちは、里山という場所に、誰もが気軽に立ち寄れる身近な場所であってほしいと願っています。子どもからお年寄りまで日常的に訪れ、土や動植物に触れることができて、心の風景として未来にも残っていくものであってほしいのです。

そこで、私たちは、里山と都市の間に立ちはだかる壁に「やまとた」という入り口をつくります。都市に住む人たちが、気軽に里山に関わることのできる状態を生み出すために、物理的な、心理的ないくつもの壁を取り除いていきます。都市と里山の両方の交わりを生み出し、里山を未来に受け継いでいくのです。

やまとたがつなぎます

会社概要

法人名
一般社団法人やまとた
所在地
神戸市北区道場町道場74-3
役員
代表理事 山田隆大
理事 喜多正博
理事 石田篤
監事 天宅正
監事 平野拓也
事業内容

当法人は、未来にも里山の健やかな風景と人の営みを残していくために、農村地域と山林地域、その周辺に近接する都市・住宅地域をフィールドに以下の事業を行う。

  • (1)「縁(えん)」によるコミュニティやネットワークの形成を図る事業
  • (2)山林、農地、建築物などを有効活用する事業
  • (3)生物多様性の保全と資源循環に資する資材の再利用・アップサイクル事業
  • (4)地域資源(農畜水産物、野生動植物など)を活かした商品やサービスの開発事業
  • (5)文化やアウトドアを通じた地域住民の幸福感向上・健康増進をすすめる事業
  • (6)子どもからお年寄りまで多世代が交じりあえる居場所づくり事業
  • (7)デザインの力で農村地域・山林地域の課題解決を目指す事業
  • (8)その他、目的達成に必要な事業